Q&A

緑の相談 Q&A

川崎市で唯一「緑の相談所」を開設しています。専門の相談員が、草花の育て方や植栽の管理方法、病害虫対策など、植物に関する質問や相談にお答えします。
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パンジーを種から育てて、年内に咲かせたいが、どうすれば良いか

通常、パンジーの種まきは、8月中旬~9月下旬が適期ですが、年内に花を咲かせるには、8月中に済ませましょう。

直接花壇には種をまかずに、まずは育苗を用意してまきます。

8月はまだ暑いので、涼しさを保つために、テラコッタの7号(直径21㎝)程度の平鉢に種まき用土を入れ、種をまきます。

種が隠れる程度に薄く覆土し、鉢皿に水を張って種をまいた鉢を腰水にして。

半日陰で鉢皿の水を絶やさないように管理し、発芽したら徒長しないようしっかり日に当てるのがコツです。

その後、本葉が2~3枚になったら3号ビニールポットに1本ずつ鉢上げして、日当たりのよい場所で育てます。

約2ヵ月後、10月上旬~12月上旬に小さなつぼみが付き始めたら、定植する花壇やプランターに植え付けます。植付は、霜の降り本格的な冬が来る前に根をしっかり張らせると冬も花を咲かせ続けることができます。

2年目のハイビスカスが咲かない。

ハイビスカスは、新しく伸びた枝の先端に花を咲かせます。そのため、新しい枝が伸びないと花が咲きません。枝が伸びない原因はいくつか考えられますが、多くの場合は根詰まりです。ハイビスカスは生育旺盛なので、ひと夏で、根がいっぱいになり根詰まりを起こすことが多いです。鉢を1~2回り大きく、鉢増しすると、枝が伸びて、花を咲かせると思います。また、日当たりが悪い場合も花が付きにくくなります。

ヒマワリはなぜ太陽の方向を向くのですか?

ヒマワリの花は常に太陽を向いていますが、太陽の影響を受けているのはヒマワリの茎のせいです。

ヒマワリの茎には、オーキシンという成長ホルモンが存在し、オーキシンは、太陽の光が当たらない蔭に集まって高濃度になり、その結果、太陽に当たらないほうの茎がより生長が促進されて伸びます。

その結果、太陽側の茎が短くなって前屈みになり、花も太陽方向に屈むので、常に太陽の方向を向くことになります。

ちなみに、ジニア等も同じ現象を起こします。

鉢植えのクリスマスローズの株分けは何時、どうすれば良いですか?

花後の4月と9月に植え替えができますが、成長期前の9月の方がお勧めです。

クリスマスローズは2年くらい経つと株が大きくなり根でいっぱいになってしまいます。

鉢植えの場合、隔年での植え替え、株分けをお勧めします。

用土は、赤玉土6、腐葉土3、鹿沼1、燻炭少々です。水はけを良くする為に、鉢底に軽石を敷きます。

最近、実の付いたレモンの鉢植えを園芸店で見かけますが、この辺りでも育てることができますか?

リスボン種が比較的寒さに強く、家の南側の北風の当たりにくい場所なら、この辺でも育てられます。強い霜に当たると傷むので、冬は寒冷紗などで、霜よけすれば安心です。

尚、今年の冬は鉢のまま、霜の当たらない日当たりの良い軒下や屋内に置き、地面への植え替えは霜の心配のない春の彼岸過ぎが無難です。

落ち葉で腐葉土を作りたいのですが、どうしたら良いですか?

まず、腐葉土に適した落ち葉は、クヌギ、ナラ、ケヤキ等の落葉樹で、サクラ、カキ、いちょう、モチ、クスなど、水分が多かったり樹脂分が多く含まれている葉は腐葉土には向きません。

また、スギ、マツ、ヒノキ等の針葉樹も腐りにくく腐葉土には向きません。

家庭で腐葉土を作る場合、地面に数十センチの穴を掘るか、コンポストを使うと比較的手軽にできます。

枯れ葉を15cm程度、その上にオガクズ、藁等を敷き、踏みつぶし、水をかけます。これを何回か繰り返し層を作ります。蓋をするかシートを被せます。その後、1週間に一度程度かき混ぜ、水を補給します。約半年で発酵が進み、腐葉土ができます。

クリスマスからお正月に、玄関に寄せ植えを作って飾りたいが、どんな草花がお勧めですか?

クリスマスとお正月は、洋風と和風と対象的に感じますが、草花は同じでも、飾り物でクリスマス風、お正月風に代えるのが流行っています。

基本の色使いを、グリーン、シルバー、赤、ピンク、白くらいで纏めると両方に使用できます。例えば、白や赤ピンクのガーデンシクラメンやビオラ・パンジー、そしてアリッサム、ストック等、そして赤い実のヤブコウジ、葉物でカルーナやシロタエギク等を組みあわせたら如何でしょうか?

これら植物を組みあわせ、クリスマスにはベルや星、モール等を飾り、お正月には、凧や羽子板などの和風の飾り物を使用すると、クリスマスもお正月も演出できます。