Q&A
川崎市で唯一「緑の相談所」を開設しています。専門の相談員が、草花の育て方や植栽の管理方法、病害虫対策など、植物に関する質問や相談にお答えします。
下記Q&Aにない相談内容でフォーム相談をしたい方は下記より相談ください。
- 挿し木、挿し芽について教えてください
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挿し木は、葉や茎など植物の一部を株から切り取り、土に挿して発根させる繁殖方法です。切り取った株と同じ性質の株を作ることができ、タネで増やしにくい植物を増やすこともできます。発根には、多湿、15~25℃の条件が適しています。
- 庭の常緑樹の葉が黒くなり、アリも集まっている。どうしたらよいですか?
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葉が黒いススで覆われたようになってしまう病気は「すす病」と言ってカイガラムシの排泄物によって誘発されます。
カイガラムシは1年を通して発生しますが、特に5~8月にかけて活発になります。 また「こうやく病」という灰色や茶褐色のフェルトのようなカビが生えることがあり、カイガラムシとこうやく菌が共生して発生するものです。カイガラムシの排泄物により、アブラムシやアリを誘引して樹木の生育を衰えさせ、枯れさせてしまうことがあります。カイガラムシは早い時期であれば殺虫剤などで除去できますが、成虫になる薬剤が浸透しにくくなるので、ブラシ(歯ブラシやタワシ)などでこそぎ取るようにして、その後消毒してください。
- アブラムシに対する予防策はどのようなものがありますか?
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アブラムシが嫌う植物のバジル、ミントなどを近くに植えるとアブラムシ対策になります。アブラムシを寄せる原因に肥料が関係する場合があるので、葉を育てる窒素分の多い肥料の扱いには注意が必要です。防虫ネットなどでアブラムシの飛来を防止したり、風通しや日当たりを良くしておくことも大切です。テントウムシは天敵です。
- 薔薇の剪定や植え替えは何時すれば良いですか?
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木立性の薔薇の剪定は1月~2月上旬が最適です。1年目の薔薇は軽く余計な枝を落とす程度で、2年目は3分の2程度残し、3年目以降は、植えてある場所に適した大きさに剪定します。剪定の基本は、絡み枝や細い余分な枝を切り、そして太い枝を切るときは、外側に芽が伸びる箇所で切り、新しい芽が内側でなく外側に伸びるようにします。
- 胡蝶蘭が咲かないのはなぜですか?
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咲かない原因は3つ考えられます。
1. 冬の温度が充分でない。冬でも最低15~18度は必要とされています。家庭で育てる場合、気温の低い床には置かず、床より高い位置に置くか、夜は発砲スチロールの箱を被せる等の保温対策が必要です。
2. 日当たりが強すぎる場合も花が咲かないことがあります。 胡蝶蘭はランの中でも弱い日照を好む傾向にあります。春と秋は50%、夏は70%、冬は30%程度を目安に遮光します。強い光に当たると葉焼けを起こし発育を阻害し、開花の障害を起こします。
3. 水やりの問題が考えられます。特に冬の水やりが少なかったり多かったりすると根を傷めたり腐らせたりすることがあり、蕾を作ることができなくなります。
- 寒い時期に、花壇を耕すと良いと聞きましたが、どうすれば良いのですか?
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花壇に何も植えていない所があれば、春に向けての準備として、1~2月の寒い時期に土を深く掘り返し、花壇の表面の土と、深い部分を入れ替え、寒さに晒すことで土の中の病害虫を駆除することや、雑草の数を減らすことができます。また、これまで使用してきた土の疲弊や養分の偏りを緩和し、通気性・排水性を高めてる土質改良する効果も期待できます。尚、この時に腐葉土やたい肥を漉き込んだり、石灰を撒き、ペーハーの調整をして、春花壇を備えると、一石二鳥です。 また、冬に天地返しが出きない場合は、真夏に、土を湿らせ黒いビニール袋に入れて、直射日光の当たるコンクリート上に置いて殺菌する方法もあります。
- マリーゴールドを種から育てたい。
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マリーゴールドの種まきは、寒さが緩んでくる3月中旬から、梅雨に入る前の5月中くらいまでが適期です。その後の、苗の植え付け時期は4月~6月で暑くなる前が適期です。
マリーゴールドは有機質を好むので、地植えする際には腐葉土やたい肥をよくすきこんで土づくりを。
さらに元肥として、発酵油かすもしくは化成肥料を施します。
鉢植えならば、元肥を含んだ市販の園芸用土を利用すると便利です。
マリーゴールドは地植えの場合、肥料はよほどのやせ地でないかぎり必要としません。鉢植えで育てているのなら、規定量の液肥を4月~7月、9~10月の期間に週1回程度、酷暑期の8月を除いて施します。
地植えのマリーゴールドはよほど乾燥しない限り水やりは不要ですが、鉢植えは水枯れして乾燥すると葉が黄色くなるので注意が必要です。
鉢植えの表面の土が乾いたら、鉢底穴から水が流れ出すまで充分に与えます。
マリーゴールドは、病害虫に強いですが、5~9月にはハダニが発生することがありますので、鉢植などは水やりをする際、葉の裏側にもシャワーのように水をかけて予防をしてください。
そのほか、梅雨の6~7月、秋の長雨の9~10月など、湿気がこもる時期は灰色かび病が出やすく、花がら摘みや枝の間引きなどもこまめに行うと病害虫の予防になります。
- クリスマスローズの花後の処理はどうすれば良いですか?
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種を採取する場合は、花に茶こしパックをかけ、ホッチキスで留めて種がこぼれ落ちないようにし、4月下旬頃に種が黑くなったら採取します。種を採取しない場合は、花殻を花茎ごと切り落とし、養分が種に行ってしまうのを防ぎます。 花後はお礼肥として発酵油粕を与えます。 また、鉢が小さくなっている場合は、一回り大きな鉢に鉢増しするか、株分けをして翌年の開花に備えます。
- チューリップを毎年咲かせたい。
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鉢植えだと、まず難しいです。毎年咲かせるには、花後に十分な太陽と肥料で球根を太らせるためのスペース(土壌)が必要です。花が終わったらすぐに、花殻を切り取り、種を作らせないようにします。種が出来ると養分が種に行ってしまい、球根を太らせることができません。お礼肥を与え、6月末頃まで、日当たりの良い所で球根を太らせます。地上部が枯れたら球根を堀上げ、風通しの良い涼しい場所に保管し、秋の彼岸過ぎに、花壇に植え付けます。
- ツバキに小さなケムシのようなものが葉裏にびっしりついた。
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それはチャドクガという、触れると激しい痒みを引き起こす毛虫です。
1匹で50万本もの毒毛を持ち、抜け殻が冬でも飛んで洗濯物に付くと肌の弱い乳幼児は痒みを引き起こすやっかいな害虫です。
手や体に触れないように、高枝ばさみなどを使用し、枝ごとビニール袋などに入れ処分します。手の届く所の場合は、バーナーで焼き殺したり、専用の固めてしまう殺虫剤などを使用します。
発生させないようにするには、風通しを良くし、5月の新芽、8月の土用芽の頃に、殺虫剤をあらかじめ散布しておくと予防になります。